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パロアルト株、大暴落!今こそ投資チャンスか?サイバーセキュリティ市場に対する私見

サイバーセキュリティの大切さは、米国の大手医療保険会社ユナイテッドヘルスグループが経験した最新の事件からも明らかやろ?この会社の子会社であるチェンジヘルスケアが「ブラックキャット」というランサムウエアグループのサイバー攻撃を受けて、莫大な損害を被ったんや。この攻撃は医療業界全体に大混乱を引き起こし、保護されている医療データの安全性も脅かされているんや。このような出来事は、強固なサイバーセキュリティが今日のデジタル化された社会でどれだけ必要かをはっきりと示しているんやで。組織が直面するサイバー脅威を最小限に抑えるためには、サイバーセキュリティへの投資と意識を高めることが不可欠なんや。

 

サイバーセキュリティで注目している銘柄

サイバーセキュリティ業界で私が投資を検討している企業はパロアルトネットワークス(PANW)や。PANWはアメリカ合衆国カリフォルニア州に本社を構えるセキュリティ専門企業で、2005年に設立されたんや。主に次世代ファイアウォールクラウドベースのセキュリティソリューションを提供していて、その製品やサービスで組織がネットワークやクラウド環境、モバイルデバイスを含むさまざまなプラットフォームでのセキュリティを強化し、サイバー攻撃や脅威から守ってるんやで。

PANWの株価は過去一年40.16%と大きく上昇しとる。サイバー攻撃の急増を背景に、サイバー分野の投資急増が続くとの期待から、同社の株価は今年に入り一時24%も上昇してたんや。しかし、2月20日の2024年Q2決算発表を受けて、-26.25%の大幅な下落を記録したんや。

決算内容

売上高は20億ドル(前年同期比+19%)でコンセンサス予想の19.7億ドルを上回った。調整後EPSも1.46ドルでコンセンサス予測の1.30ドルを上回っており、順調な四半期を終えたことを報告した。しかし通期の売上予測を下方修正(81.5~82.0億ドルから79.5~80.0億ドルに)したことから、サイバーセキュリティ分野の成長の鈍化と捉えられ、大幅な下落を記録したんや。

売上予測の下方修正の原因

この下落についてチェアマン兼COOであるニケシュ・アローラがインタビューの中で、長期的な成長と利益のために「プラットフォーム化」戦略に移行しているためやと述べとった。PANWはセキュリティプラットフォームに顧客の統合を図るために、後払い戦略やその他の無償のインセンティブを提供したことで収益の伸びが鈍化すると言うことや。これと同時にサイバーセキュリティの需要はまだまだ高いことを強調しとったで。これを裏付ける根拠として、クラウドストライク(CRWD)の決算に触れておこうと思う。

チェアマン兼COO ニケシュ・アローラ
ブルームバーグ記事より引用


クラウドストライクの決算 

2024年Q1の決算において、調整後EPSは89-90セントでコンセンサス予想の82セントを上回った。売上高見通しは9億220万~9億580万ドルで、これも予想を大きく上回る結果となったんや。この結果はサイバーセキュリティの需要がまだまだ高いことを示唆しとると思うで。

PANWについての私の意見

大幅な下落の株価は一時20%以上の回復を見せたが、再び下落してきとる。先に述べたように売上予想の下方修正はビジネスモデルの変更に伴うもので、PANWのビジネスそのものが傷ついているわけではないんや。むしろPANWは、このビジネスモデルの変更によりさらなる利益の拡大を狙っているんや。CRWDの決算から読み取れるようにサイバーセキュリティの需要は高いと思ってるし、今PANWの株は買うべきやと信じとるんや。

結論

サイバーセキュリティ市場の需要は高く、パロアルトネットワークスはこの成長する市場で重要な役割を果たしとるんや。同社の戦略的なビジネスモデルの変更は短期的に株価に影響を与えたが、長期的な成長と利益のためのステップやと考えられるんや。そのため、セキュリティ業界のリーダーとしての地位を固めるPANWに対する投資は、将来的には大きなリターンをもたらす可能性があると考えてるんや。