ポチ・ドクタルの投資ラボ

医学博士の目線で解き明かす、株式投資の世界への挑戦

激動のEV市場とハイブリッド車の台頭:テスラの未来は?

EV市場はここ数年で大きな注目を集めとる。特にテスラ(TSLA)はその象徴的存在やったけど、最近の株価はどうや?年初来で33.64%も下落して、S&P500では二番目NASDAQ100では最も悪いパフォーマンスを示しとるんや。でもな、この状況だけ見てEVの未来を判断するのは早計や。EVの市場環境やTSLAの動向、そしてハイブリッド車(HV)の勢いについて、もっと深掘りして考えていこうや。

EV市場の現状とテスラの挑戦

なぜTSLAの株価はこんなに下がっとるんや?主な原因としては、競争の激化やEVの弱点があるんや。最近ではBYDをはじめとする企業がEV市場で急成長しとる。TSLAは中国市場で価格競争に対応するため、「モデル3」と「モデルY」の価格を下げたんや。

さらに、EVには航続距離の短さや充電時間の長さなどの課題もある。以前と比べてかなり性能も改善されているが、TSLAをはじめとするEV車は、現段階の技術ではガソリン車と比べ航続距離が短いんや。これに加えてEVの充電にはガソリンを給油するよりも時間がかかる。テスラスーパーチャージャーを使ってもフル充電まで約1時間かかるのが現状や。ガソリン車なら満タンまで給油してもせいぜい3分程度や。さらに自宅の充電設備でフル充電にするには8~15時間ほどかかる。いざ車を使いたいときに充電がなくて使えない。そんなシーンもあるかもしれん。さらに誰もが充電ステーションを自宅に設置できるわけではないのも問題に拍車をかけていると思うで。

さらに今年の1月中旬、強烈な寒波に襲われた全米各地のEVのオーナーは、バッテリーの不具合や充電施設の凍結などに悩まされたんや。最低気温が氷点下20度以下を記録したシカゴでは、テスラのドライバーたちがスーパーチャージャーに長蛇の列を作り、充電が遅い、あるいは「まったく機能しない」といった問題が起こったんや。充電の問題に加えて、走行距離も、氷点下では約30%低下することが指摘されとるで。

ハイブリッド車(HV)の急成長

最近ではガソリンエンジンと電気モーターを掛け合わせたHVの注目度が増しとる。欧米、中国、日本を含む主要14カ国のHVの販売台数が2023年、前の年から30%増えてEVなどの伸び(28%)を上回ったんや。2023年のデータで見ると、主要14カ国でのHVの販売台数が前年比30%増加しており、EVの成長率を上回っとる。

日経新聞より引用

HVで注目すべ企業①:フォード・モーター(F)

HV市場注目すべき企業はとして、フォード・モーターがあげられるで。フォードは2030年までにガソリン車で展開する全車種でHVを導入すると発表したで。フォードは2023年12月期のEV事業のEBIT(利払い・税引き前利益)は約47憶ドルの赤字だった。この採算悪化を受け、フォードはEV投資への方針を見直すことにしたんや。2024年の1~3月期のHVの販売台数は前年同期比で42%も増加し、HVの需要の高さを証明しとるで。フォードの株価は年初来で8.94%も増加しとる。PERは6.59倍でまだまだかなりの安値水準やと思うで。私もそろそろフォードの株を買おうと思っとるで。

HVで注目すべき企業②:トヨタ自動車(TYO:7203)

HV市場において忘れていけないのはトヨタ自動車や。トヨタのHVの販売台数も過去最高を更新した。品ぞろえの豊富さや使い勝手の良さが支持されとって、株価は過去一年で101.11%、年初来で39.7%も増加しとって、絶好調やな。

EVとテスラの未来

じゃあ、EVやTSLAはもうおしまいなんか?そうとは限らんで。TSLAを含むEVメーカーは技術開発を進めており、将来的には現在の弱点を克服する可能性がある。EV市場はまだ発展途上で、HVとのバランスで成長を続けることが予想されるんや。TSLA株をすべて売るのは早計やと思うで。むしろ、この市場の変化を見極めながら、賢く投資するのが大切やな。

結論

EV市場とTSLAの現状を見ると、確かに課題と不安はあるけど、それで全てを判断するのは早計や。EVの技術は日々進化しとるし、HVの市場も拡大しとる。投資は冷静に、市場の流れを読みながら行うことが大事やで。EVもHVも、これからの自動車市場を支える重要な要素やと思うんや。